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住宅ローンと教育費のバランス



住宅ローンと教育費への支出を考えますと、例えば住宅ローンの繰上げ返済 などは家計の将来的な負債を軽くするもので、できるだけ多くの人が実践した 方がいいというのは明白です。

ところが、教育費への出費というのは、住宅ローンのように将来的な負債を 軽くするというように、明確な数字としての効果を計ることが難しいので、 非常に判断が難しいところです。

例えば、東京大学に入学する多くの大学生の両親の年収が1000万円を超えてい ることはよく知られている一方で、教育費用をかけたのにも関わらず、一流大 学をドロップアウトしたり、卒業後も就職をしないでニートに…という例も決 して少なくありません。

こうした例からも分かりますように、教育には単純に費用をかければ、それだけ の効果が期待できるかどうかは明確ではありません。

では、家計の支出を考えたときに住宅ローンと教育費のバランスはどのように 考えるとよいのでしょうか?

個人的には、子供が希望する教育であれば支出を考えてもいいが、子供が希望 しない教育をお金をかけて行うことは慎重に判断した方がいいと思っています。

また特に子供が小さいときには特にそのことを意識した方がいいと考えられます。

例えば、親が早くから子供のことを考えて住宅ローンの返済を顧みず、多額の教 育費を投じたしても、それが子供の望む教育であるかどうかは分かりません。

確かに初等教育は重要ではありますが、むしろ、小さいうちは「学問を学ぶ姿勢 そのもの」に重きをおくべきではないでしょうか。

あの本多静六博士も「学校で習う学問などはたいしたことはないとむしろ、仕事 や社会生活を通じて、主体的に学ぼうとする姿勢こそが肝心である」と説かれています。

頭のいいバカなんて言葉がありますが、学校レベルで行う学問での結果を重視しすぎ るのはかえって危険性すらあり得ます。

少し話が脱線してしまいましたが、住宅ローンと教育費の支出のバランスは特に子供 が小さいうちはよほどの理由がない限り、住宅ローンへの支払いを優先した方が賢明 でしょう。本当に教育費がかかる大学生になる前に、あるいは本人が本当に自主的に 勉強をしたいといったときに教育費用を出してあげられるように、家計の負債を減ら しておくことが長い目で考えると重要であると考えられます。