学資保険は貯蓄性の高い保険であるケースが多いですが、それを 示すものととして返戻金というものがあります。
※返戻率とは、支払った保険料に対して受け取れる学資金の割合の ことです。
例えば、月1万円/年12万円の保険料を15年間払い続けると合計180 万円になりますが、教育資金を198万円受け取れば返戻率は110%と なります。
つまり返戻率が100%を超えれば、貯蓄したはずの元本を満期で受け 取ることができるというものです。もちろん、100%を割れば、マイ ナスということもありえます。
よく、学資保険を推奨する理由としてこの「返戻率の高さ」をポイ ントに挙げる方がいますが、実は提示される返戻率の高さはほとん どの場合、運用という視点で見れば、それほど満足できる数字では ありません。
上の場合と同じ条件で、例えば投資信託や債券などで年利5%という 保守的な利回りを仮定しますと、月1万円/年12万円の積み立てで15 年間運用で272万円、手数料や税金などの各種の手数料などを考慮し ても260万円~210万円以上は手もとに残ります。
学資保険における返戻率の高さはそれほど特別でないことがお分かり 頂けると思います。
ただし学資保険には、子供による不意の事故などに対処する保険など の保険や特約などを盛り込むことができますので、一定の価値が認め られる場合もあるでしょう。
学資保険に付帯させる医療保険などは、健康保険で十分な場合がほと んどですが…。
もし、学資保険を利用するのなら対象となる保険対象を明確にして、 絞り込んで必要な保険の分だけ最小限のコストをかけることをオスス メします。
また、単純に貯蓄を期待するのであれば学資保険よりも個人向け国債 や分散効果のあるコストの安い投資信託を選んだりした方がもっと満 足できるリターンを期待できるでしょう。